牙狼シリーズの人気に迫る【様々なスペックで人気を獲得】

牙狼シリーズの人気に迫る【様々なスペックで人気を獲得】

パチンコの大人気シリーズの一つとして知られている牙狼シリーズ。もともとはそれほど知名度が高かったわけではない「牙狼」というコンテンツだったにも関わらず、現在ではパチンコを打つ人なら知らない人はいないほどの人気シリーズとなりました。そんな牙狼シリーズはなぜここまでの人気になったのか? 今回はそんな牙狼シリーズの人気を深堀りしてみました。

牙狼シリーズの歴史

牙狼シリーズの歴史

牙狼シリーズの始まりは、2005年の10月7日から2006年の3月31日までテレビ東京系列で全25話が放映された深夜の特撮テレビドラマでした。一般的には特撮ドラマは、日曜日の朝など、子供が見やすい時間に放送されることが多いのですが、この牙狼は元々大人向けの特撮ドラマだったため、深夜の放送となりました。元々大人向けだったこともパチンコ向けだったのかもしれませんね。

その後、一部の特撮ファンからは人気が高かった牙狼ですが、一般的な知名度はそれほど高くなかったことで、テレビスペシャル終了後は続編が作られていませんでした。しかし、2008年11月に「CR牙狼」の導入が始まったことで、牙狼の人気が確立されていくことになるのです。

牙狼以前にも、デジパチと羽根モノ混合タイプ(一種二種混合タイプ)はいくつか出てはいたのですが、それほど大きなヒットとなる機種はありませんでした。過去の一種二種混合タイプは、「限られた時間(デジタル数回転)内にVゾーンに遊技球を入れる」というものだったのですが、牙狼は羽根によるVゾーン入賞での大当たりのため羽根の開放時間が長く(デジタル99回転)役物の構造も単純であるため、普通に打っているだけで簡単にVゾーンに遊技球を入れることができ、スピーディーに出玉を獲得することができました。

しかもスピーディーなだけではなく、当たれば確実に約1500玉が獲得できるという、短時間で数万発の出玉を獲得することも可能なスペックだったことで、パチンコファンからの人気はすさまじいものとなりました。

しかしこの牙狼のスペックは射幸性が高すぎるということで、パチンコメーカーの業界団体である日本遊技機工業組合は2009年4月より自主規制を強化し、「CR牙狼」のような「混合機」の場合、時短中の大当たり時の時短継続率を3分の2以下とすることになり、結局、牙狼のようなスペックを作ることは出来なくなってしまいましたが、この初代牙狼以降、サンセイアールアンドディはパチンコのトップメーカーとなり、そんなサンセイアールアンドディのメイン機種として、牙狼はヒットを連発していくことになるのです。

時には少しだけ人気が陰ってしまったかな? というような機種があったものの、そのまま消えてしまうことはなくロングSTのブームを作ったり、初代を彷彿とするような新台が登場したりと、今後も目を離すことが出来ない牙狼シリーズの人気を調べて行きますよ。

牙狼シリーズの人気の訳は?

牙狼シリーズの人気の訳は?

パチンコには様々な爆裂機があるものの、なぜ牙狼はここまでの人気シリーズとなったのでしょうか? 今回は牙狼の人気の訳について詳しく深堀してみました。

出玉スピードの速さ

特に初代の牙狼に言えることですが、出玉スピードの速さが人気の秘密でしょう。魔界チャンス中は右打ちをしてVに入れば大当りとわかりやすく、当時のMAXタイプのほとんどの機種に搭載されていた2R通常や、2R確変が牙狼には搭載されていなかったため、当たれば必ず1500発以上の出玉を獲得できるというスペックは画期的でした。

そして、2021年に導入された「P牙狼 月虹ノ旅人」も初代牙狼を踏襲した1種2種混合タイプで登場しました。規制の関係で大当り確率が初代の1/399から1/319になっているため、ヘソの当たりこそ、3Rですが、右打ちの魔界チャンスに入れば当たりは全て10Rで1400発ほどの出玉を得ることができます。しかも、1種2種混合タイプなのでスピードも速い! 時速3万発とも言われていますが、自分の周りでは1時間ちょっとで5万発出たという人もいますし、ネットを見てみると1撃7万発以上出たという報告も。7万発出すのも2時間ちょっとと考えると、時給10万円以上! 夢がありますね。

安心の出玉振り分けなし

高継続率で、最大出玉も2000発! みたいな台が一時期良く導入されていましたが、右打ち中も出玉の振り分けがあって、結局3Rに偏ると出玉が全く出ない、というようなことが良くありました。

その点、牙狼はすべての機種という訳ではありませんが、初代の牙狼の大当りはすべて15Rを獲得できます。そしてロングSTのブームを作ったと言っても過言ではない「CR牙狼FINAL」も右打ち時はすべて16Rで2000発を獲得することができます。

そして、継続率が65%までという規制の中で作られた「CR牙狼GOLDSTORM翔」も右打ち時はすべて16R、最大出玉が10Rまでという規制の中で作られた牙狼シリーズ初のP機である「P牙狼冴島鋼牙XX」はヘソでも電サポでも当たればすべて10R、2021年に導入された「P牙狼 月虹ノ旅人」も右打ち中は10R獲得できるのです。

牙狼シリーズはどんな規制が出てきたとしても、しっかりと出玉が獲得できるのが魅力ですよね。今後の牙狼シリーズも、しっかりと出玉が獲得できるスペックで出てくることを期待しましょう。

ボーダーラインが甘い

牙狼シリーズは、ボーダーラインが甘くて勝ちやすいというのも、人気の一つと言えるでしょう。初代の牙狼は等価交換で出玉の削りが無ければなんとボーダーラインが約16回転と激アマでした。いくらボーダーラインが甘くても、釘が閉められていれば勝てないのですが、牙狼は人気機種だったため、ほとんどのホールで釘がしっかりと開けられていました。勝ちやすい上に、大爆発もしやすかったので、より人気となる、という良い循環が作られて行ったのですね。

そして、牙狼シリーズの人気を決定づけたと言っても過言ではない、牙狼FINALのボーダーラインは等価交換で約16.5回転でした。この牙狼FINALもボーダーラインが甘くて、ホールも甘く使っているということで、当時のプロはこぞって牙狼FINALを打っていましたよね。今後も牙狼シリーズが出たときには、ボーダーラインにも注目してみてくださいね。

筐体が凄い

牙狼シリーズにはなくてはならない「FACE OF 牙狼」が初めて搭載されたのは牙狼シリーズの2代目である「CR牙狼 〜RED REQUIEM〜」でした。「FACE OF 牙狼」ももちろん、役物としては派手でインパクトがあるのですが、牙狼の筐体が凄いと評判になった一番の機種は「CR牙狼 金色になれ」でしょう。

「CR牙狼 金色になれ」に搭載された「Perfect Face of GARO」は、それまでのパチンコの筐体の内側で役物が動く、という常識を覆し、筐体の上部から筐体外に牙狼フェイスが飛び出すという、めちゃくちゃ派手な役物でしたよね。自分も初めてこの「Perfect Face of GARO」を見たときは、ついにパチンコの筐体もここまで進化したのか! とびっくりしましたよ。ただ、この筐体の個人的なマイナスポイントはデータ表示器が見にくいこと。当たった回転数などをデータに取ることがあるのですが、この「Perfect Face of GARO」以降、筐体の上部に役物がついた機種が流行ったことで、データが取りにくくなってしまいました。最近は、液晶内にゲーム数が表示される機種も増えたのは嬉しいです。

そして、今まではパチンコを楽しむ時にはボタンを押すだけ、というのが普通だったのですが、この「CR牙狼 金色になれ」には牙狼剣ギミックがついており、演出の最後はボタンを押すのではなく、剣を刺す、というのが新しかったですね。

出演者がかっこいい

牙狼シリーズは出演している俳優陣が豪華で、かっこいい男性や、綺麗な女性が多いのも特徴の一つです。冴島鋼牙役の小西遼生さんは、若い人から年配の方までに愛されるイケメンですし、年齢不詳の怪しい魅力がある京本政樹さんや、大人の魅力が溢れる渡辺裕之さんなど、幅広い層から好かれる豪華な俳優が画面の中で活躍してくれるのは、原作を知らない人でも楽しめます。

もちろん、女性陣も御月カオル役の肘井美佳さんや、媚空役で登場している元AKB48の秋元才加さんなど美人揃いですよ。

様々なスペックで攻めている

牙狼は、一度ヒットしたらそこに留まるのではなく、次の機種ではスペックを大きく変えたりと、攻めの姿勢がみられるのも人気の一つでしょう。もちろん、中にはそれほどユーザーに受け入れられなかったスペックもありますが、スペックで攻め続ける姿勢は称賛に値し、牙狼シリーズが飽きられない一つの要素です。

まずは初代の「CR牙狼」の一種二種混合機。最近のヒット機種である「戦姫絶唱シンフォギア」や、「大工の源さん超韋駄天」などは一種二種混合機ですし、最近でも遊タイムとの相性が一番良いのが一種二種混合機です。これからもヒット機種がどんどん出てくるのでは? と言われている一種二種混合機は、おそらく初代の牙狼が無ければ、これほどまでのシェアは獲得できていなかったでしょう。初代の牙狼はこういったところでもパチンコ業界を変えたと言って良いでしょう。

そして、二作目の「CR牙狼 〜RED REQUIEM〜」は潜伏確変を搭載。残念ながら潜伏確変は一時期流行ったものの、最近はあまり新台には搭載されていませんね。

そして、大ヒットとなった「CR牙狼FINAL」はロングSTでした。この牙狼FINAL以降は、牙狼以外でもMAXタイプのロングSTがホールに溢れていたのは記憶に新しい人もいるのではないでしょうか?

そして、変わり種の「CR牙狼外伝 -桃幻の笛-」は秒数管理型大当たりシステムである、TS-MAX(タイムストックマックス)を搭載していました。あまりに攻めたスペックだったことと、魔乗チャンス(ラッシュ)突入の確率が約500分の1となかなか厳しめだったことで、大人気とはなりませんでしたが、結構面白い台でした。本当に時間で大当りが決まっているので、途中でトイレに行けないというデメリットもありましたね。

それ以外にも、Aタイプパチンコとして登場した「P牙狼コレクション」はスタートチャッカーが従来の機種の1.5倍もあるので、とても回りやすくて遊びやすかったですし、「P真・牙狼」は「真・ガロパト」という、大当りと突然時短を同時に抽選しているゾーンを搭載して新しい遊び方を提示してくれました。

まとめ

今回は牙狼シリーズの人気の秘密を調べてみました。基本的に射幸性の高い爆裂台が多い牙狼シリーズですが、スペックは多彩でパチンコの規則が移り変わっても、その規則に合わせた面白くて、出玉も凄い台をどんどん産み出してくれています。今後、パチンコの規則が変わったときには、どんな牙狼シリーズが出てくるのか楽しみですね。