大工の源さんシリーズの人気に迫る【高継続率機種となって復活】

大工の源さんシリーズの人気に迫る【高継続率機種となって復活】

2020年一番のヒット機種と言えばやはり「P大工の源さん 超韋駄天」で間違いないのではないでしょうか? 導入された当初は、どこのホールに行っても満席で、なかなか打つことが出来ませんでしたよね。その後、大量に増台されたことで、ホールで打てないという状況はなくなったものの、出玉スピードの早さと一撃の出玉の凄さはネットを湧かせ続けています。今回はそんな大工の源さんシリーズの人気に迫ります。

大工の源さんシリーズの歴史

大工の源さんシリーズの歴史

大工の源さんの歴史は、アイレム(現・アピエス)より1990年にアーケードゲームとして発売された「大工の源さん 〜べらんめ町騒動記〜」から始まりました。下町を舞台にした前時代的な設定で、乱開発を行う悪徳建設会社に、昔気質の大工が木槌を手に独り立ち向かうという、当時のバブル時代の開発ラッシュを反映したストーリーの横スクロール形式のアクションゲームでした。

個人的にはこのアーケード版は遊んだことがないのですが、その後にファミリーコンピュータから1991年に発売されたゲームは友達の家で遊んだ思い出があります。そんな小さな頃に遊んでハマっていたゲームを、数十年たった後でパチンコでハマるとは当時は夢にも思っていませんでしたね。

そして、パチンコとして大工の源さんが登場したのは、1996年でした。数図柄の一部(3・5・7)と特定の絵柄(源・ハッピ)が揃うと2回ループの確率変動大当たりとなり、その大当たり終了後には高確率状態に突入。高確率状態に一度入ってしまえば、通常図柄が2回連続で揃わない限りループが続くというスペックが流行って大人気の台となりました。

大当たり確率は3段階の設定付きで、一番設定が良い設定1でも大当り確率は1/369.5、一番設定が悪い設定3だと大当り確率が1/438.5ととても重く、確変突入率は1/3だったため、数万円使っても確変に入らず終わる、ということがあった半面、一撃数万発を獲得することも十分あり得るという爆裂機でしたね。

正式な台数はわかりませんが、現在の「P大工の源さん 超韋駄天」以上の台数が、ホールに導入されていたのは間違いなく、大ヒットしていたようですね。しかし、この大工の源さんなどの2回ループの確変機は射幸性が強すぎるということで、規制で作ることができなくなり、パチンコの確変は5回までというリミットがつけられてしまったりと、パチンコ冬の時代へと突入してしまうきっかけとなった台とも言われています。

大工の源さんシリーズはその後、「新大工の源さん」であったり、「そば屋の源さん」や「寿司屋の源さん」など、源さんが転職してパチンコ台になったりとそれなりにヒットした機種はあるものの、ホールの主役となるような台はしばらく出ていませんでした。

しかし、2019年の年末に初代の大工の源さんを彷彿とさせる、2回ループの確変を携えた「PA元祖大工の源さん」が甘デジで登場して話題となり、その勢いのまま2020年に登場した「P大工の源さん 超韋駄天」が大ヒット。大工の源さんシリーズの人気が大復活となりました。

 P大工の源さん 超韋駄天の人気の理由

 P大工の源さん 超韋駄天の人気の理由

ここからは最新作である「P大工の源さん 超韋駄天」の人気の理由について、詳しく掘り下げていきたいと思います。

圧倒的な出玉速度

今までの機種になく、「大工の源さん超韋駄天」にある一番の部分と言うのは、出玉速度の圧倒的な速さです。この大工の源さんの時速は36,000発と言われているので、パチスロに換算すると時速約7,000枚。現在のリミットがついているパチスロでは不可能な出玉速度なので、パチスロファンだった人も、大工の源さんを打つためにパチンコを打つようになった、というのもうなずける話です。

大当り終了後の画面に時間を表示するのも、良い演出でしたよね。パチンコファンの人は大当り終了後の出玉の表示画面を写真に撮ってSNSなどに上げる人も多いのですが、そこに時間と出玉が併せて載っているので、その写真を見た人は、「こんな時間でこれだけの出玉が出るのか!」と大工の源さんを打ちに行きたくなってしまうというわけです。インスタ映えしてる品物が欲しくなる心理のパチンコ版ですね。

あまり速いスピードで出玉が出るような機種は、2018年2月から施行され、現在も続いている出玉率規制の新基準で作れないのではないか? と思っていたパチンコユーザーも多いなかで突如としてホールに登場したので、よりこの出玉の速さはパチンコユーザーにとって嬉しいものでしたよね。

ちなみに、この「P大工の源さん 超韋駄天」が導入されるより5年ほど前の2015年8月に「爆走 大工の源さん外伝-京都もいただき編-」という大工の源さんシリーズが出ており、この「爆走 大工の源さん外伝-京都もいただき編-」も出玉スピードに特化した台で、導入当初には「2万羽のニワトリが産む卵vs1台の源さんの出玉でスピード勝負」なんていうプロモーションが行われていたとか。勝負はニワトリの勝ちだったそうですよ。

高い継続率

スピードが速いというのは、パチンコユーザーからすると諸刃の剣でもあります。せっかく苦労して入れた確変が、一瞬で終わってしまっては、もう一回この台を打とうという気になりにくいもの。

しかし、この「P大工の源さん 超韋駄天」のラッシュ継続率は93%もあるので、一瞬で終わりにくいんですよね。平均の継続回数は約14回もあります。一昔前の高継続率の台は継続率80%の台が多かったですが、継続率が80%だと平均5連で終わってしまいます。そう考えると継続率93%って夢がありますよね。

この出玉の早いスピードと、高い継続率で「P大工の源さん 超韋駄天」は時に「源バイン」なんて呼ばれたりしていますが、この名前の元となった「ぱちんこCR聖戦士ダンバイン」の継続率は約92%だったので、大工の源さんの方が若干続きやすくなっていますね。

出玉的にめちゃくちゃ荒れるのでホールは見せ台にしやすい

大工の源さんに限らず、一回一回の大当たりの出玉は少なめだけど、継続率がとても高いという台は、出玉が凄く荒れる傾向にあります。いくら継続率が高いと言っても、中には単発で終わって数百発の出玉で終了することもあれば、一撃で数万発でることもあって、長い目で見れば最終的に平均の出玉に落ち着くものの、ホールに大工の源さんが20台ほどあれば、1台くらいはとてつもない出玉を吐き出している台があるでしょう。

ホールにくるお客さんとしては、平均して数千発ずつ出ている機種よりも、1台だけでも5万発とかでている機種の方が印象に残ります。ホールから見ると、機種としての平均出玉は他の機種と同じくらいでも、インパクトという点で勝る大工の源さんは、ホールの見せ台として使いやすく、お客さんがついてくれるので、ちょっと甘く使えるという良い循環が起こります。

様々なホールで大量導入されているので甘く使われやすい

大工の源さんはホールとして見せ台として使いやすいため甘く使われやすいという部分以外に、多くのホールで大量導入されているため、ホールとしては甘く使わざるをえないという部分もあります。

「P大工の源さん 超韋駄天」の導入当初は、大量導入しているホールが少なく、導入しているホールも満席という状態がしばらく続いていました。その時は、甘く使わなくてもみんな大工の源さんに座ってくれるため、結構辛めの営業をしているホールが多かったのが実情でした。

しかし、現在ではほとんどのホールにこの大工の源さんは導入されており、大型店では10台以上設置しているホールも多くなりました。こうなってくると、パチンコユーザーも馬鹿ではないので、「このホールよりも、近くのホールの方が大工の源さんが甘い」ということがわかれば、他のホールで大工の源さんを打つことになるでしょう。大量導入した大工の源さんに誰も座っていないという状況になると、ホール全体の雰囲気も悪くなってしまいます。なので、大工の源さんを大量導入したホールほど、甘く使わざるをえない状況になるんですね。

大工の源さんに限らず、最初はそれほど多く導入されてなかった機種が、増台されだしたときは狙い目となるので、覚えておくと良いでしょう。

技術介入要素が少ないので、打ち手によって差がつきにくい

技術介入要素が強すぎる台は、プロは打ちたがるのですが、プロが打って勝ちすぎるため釘が閉まってしまい、最終的には結局一般の人も打たなくなるという悪い流れになることが多いです。

その点、この「P大工の源さん 超韋駄天」のラッシュ中は止め打ちなど必要なく、なんなら打ちっぱなしの方がオーバー入賞するから玉が増えやすかったりします。こういった台は打ち手によって差が付きにくいため、誰でも楽しむことができますね。

ただ、全く技術介入要素がないかと言われるとそうでもなく、初当たりラウンド時のみインターバルが長いため、途中で止め打ちをすれば若干ではありますが、無駄玉を防ぐことができるので覚えておきましょう。

「P大工の源さん 超韋駄天」でゴト行為?

「P大工の源さん 超韋駄天」でゴト行為?

最近ホールに行くと「P大工の源さん 超韋駄天」のコーナーに「不審な大当りの場合は出玉を没収します」、「ゴト行為警戒中」などの看板を見かけることはありませんか?

実はこの大工の源さんのゴト行為が最近見つかったそうです。手口は至ってシンプルで、「通常時に右打ちして電チューに玉を入れて大当りさせる」というもので、ゴト師は、通常時に右打ちで玉が入るように台に仕掛けをするのだそう。

そして、右打ちで当たるとラッシュ突入が約束されるロングフリーズが発生するそうです。ヘソの当たりでもロングフリーズは「1/65536」で発生するため、ゴト行為をせずにロングフリーズを引いた場合でも疑われてしまうことがあるそうで、普通に打っているパチンコユーザーからしたらめちゃくちゃ迷惑なゴト行為ですよね。

まとめ

今回は大工の源さんシリーズの中でも特に「P大工の源さん 超韋駄天」に焦点を当てて人気の秘密を探ってみました。ライトミドルタイプも登場し、まだまだ人気が継続しそうな「 P大工の源さん 超韋駄天」で、皆様も1撃10万発を目指して頑張ってみてくださいね!