コロナ禍で大変なパチンコ業界【パチンカーへの影響は大きい?】 

コロナ禍で大変なパチンコ業界【パチンカーへの影響は大きい?】

コロナ禍で、様々な業界が苦しんでいますが、特にエンタメ業界への打撃はすさまじく、パチンコ業界も例に漏れず、大変な苦境に立たされています。しかし、苦しいとはいえ、パチンコ業界も頑張っています。そんなコロナ禍でのパチンコホールや、パチンカー、そして、コロナが収束したらパチンコ業界がどうなっていくのかを調査してみました。

コロナ禍で増加するパチンコホールの閉店

コロナ禍で増加するパチンコホールの閉店

コロナの感染が初めて日本で発見されたのが2020年の1月でしたが、そんな2020年は2019年に比べて利益が減ってしまったホールは全体の80%に上ると言われています。これはコロナだけが問題ではなく、人気の高かった高純増の5号機が撤去されていったのも原因ではあるのですが、コロナでの自粛が大きな原因の一つと言って間違いないでしょう。

利益が減ってしまっても、大手の資金が豊富なホールであればなんとか乗り切ることが出きるでしょうが、資金力に乏しい中小のホールにとってはこの5号機撤去と、コロナのダブルパンチで閉店してしまったホールが少なくありません。

2020年の1月から12月までに閉店してしまったホール数は全国で約700店舗と言われており、そのうちの約半分のホールが設置台数300台以下のホールだそうです。小さなホールはコロナ禍を乗り切る力がやはりないのでしょう。2020年はなんとか乗り切った中小のホールも、コロナが長引けば近いうちに閉店してしまうホールも出てきてしまいそうです。

コロナ禍でも新規オープンするホールもある

そんな閉店が増加するパチンコホールですが、中には新規オープンするホールもあり、2020年には全国で約100店舗のホールが新規オープンしました。新規オープンするパチンコ店はコロナ禍前から減少傾向にあったとはいえ、閉店してしまったホールが700店舗もあったことを考えると、今後も全国のパチンコホールの数はどんどん少なくなっていきそうです。

このような時期に新規オープンするパチンコ店の特徴として多いのが、閉店してしまったホールを買い取って、大手の企業が建物をリニューアルしてオープンする、という形態です。個人的にも2020年にいくつか新規オープンのパチンコ店に行きましたが、一から建物を建てて、新規オープンするホールは少なかったです。今後も、閉店してしまったホールが新しいホールに生まれ変わるという新規オープンが多くなるのでは? と個人的には予想しています。

コロナ禍で、ホールを助ける制度もあった

コロナ禍で、お客さんが減ってしまい苦しいホールでしたが、そんな中でもホールを助ける制度がありました。そんな制度をいくつか紹介していきたいと思います。

パチンコ、パチスロ機種の設置期限延長

ホールを助ける制度の中でもパチンコ、パチスロユーザーにとって嬉しかったのは、パチンコ、パチスロ機種の設置期限延長だったのではないでしょうか?

当初、2020年12月末までに検定、認定切れの予定だった遊技機のうち、パチンコの羽根モノ、ちょいパチ、甘デジ及びパチスロのノーマルAタイプは、1年以内(改正前は7ヵ月)に撤去を行うこと。当初、2021年1月以降に検定、認定切れの予定だった遊技機は当初の検定、認定切れの日付から1年以内に撤去することと決められました。撤去期限は1年以内となってはいるのですが、新規則機の設置比率が定められているため、2022年の1月31日には全ての旧規則機が撤去されることとなります。

特にユーザーにとって気になる機種をいくつか挙げると、パチンコなら今でもメインでホールが扱っていることも多い「CR真・北斗無双」を筆頭に、2400発獲得出来る機種として人気が高い「CR花の慶次 漆黒の衝撃」、高継続率機種として根強い人気で、役物の調子が悪くてもホールに置いてあることも多い「ぱちんこCR聖戦士ダンバイン」、海物語シリーズの中でも未だに人気の高い「CRスーパー海物語IN沖縄4」などが2022年1月31日までの設置となります。

パチスロで気になる機種をいくつか挙げるとシリーズ機が全てヒットしている「番長3」を筆頭に、6号機でもいくつか続編が発売されている「SLOT魔法少女まどか マギカ2」、一度大きく乗せてしまえば万枚も見えてくる「政宗2」、一時期は中古市場で凄く高値を見せていた「聖闘士星矢 海皇覚醒」、AT機やART機以外では一番のヒット作とも言える「ディスクアップ」などが2022年1月31日までの設置となります。

一部地域では「沖ドキ!」も設置期限を延長して再設置させて稼働していた地域もありましたが、2021年の5月頃には設置されているホールが無くなってしまいました。一応、この沖ドキ!の後継機である「沖ドキ!トロピカル」「沖ドキ!パラダイス」「沖ドキ!バケーション」などの5号機は2022年1月31日まで打つことができます。

 

コロナで厳しくなってしまったホールとしては、人気機種の設置期限延長はとても助かる制度だったとは思いますが、新たな設置期限の延長がない限りは現在ホールで人気の機種が2022年1月31日に消えてしまうことになります。そうなったときに、消えてしまう機種の代替となる人気機種が出てこないと、ここで閉店してしまうホールも出てきてしまうかもしれませんね。

経済支援対策

政府はコロナ禍で営業が苦しくなってしまった企業などに経済支援対策を行っていますが、パチンコホールも支援を受けることができるようになりました。

政府は、2020年の4月24日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、中小企業者の資金繰り支援措置の対象事業者を拡大する方針を示し、セーフティネット保証5号の対象業種を全業種とするほか、政府系金融機関・信用保証協会の融資や保証の対象外となっている業種について見直しを行いました。これらの措置により、コロナの流行り始めの時期には対象外となっていたパチンコホールも、公的機関の融資や保証の対象業種となりました。

おそらくこの経済支援対策がなければ2020年に閉店しまったホールは700件どころではなかったでしょうね。

パチンコホールのコロナ感染対策

パチンコホールのコロナ感染対策

日本中のいたるところでクラスターが発生しているのですが、一見密になっているように見えるパチンコホールでは、今のところクラスターが発生したという話は聞いたことがありません。これも全国のパチンコホールのコロナ感染対策がしっかりしているからでしょう。

受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が2020年4月1日から全面施行されたことでホール内は原則的に禁煙となったのですが、それ以前はパチンコホールと言えば、たばこを吸いながら打てるのが当たり前でした。そんなたばこを吸いながらパチンコを打つ人が多いホールだったからこそ、ホール内の換気はとてもしっかり出来るように作られており、それが現在のコロナ禍でもとても良いように働いているように感じられます。

もちろん、従業員のマスク着用、仕事前の検温などもしっかりやっているホールがほとんどでしょうし、パチンカーもマスクを着用していないとホールに入れなかったり、入り口に検温の機械が置いてあるホールもとても増えました。

自分が通っているホールでも、空き台は定期的に従業員の方が掃除してくれていますし、自分が打つ前にちょっと気になったときは呼び出しボタンを押せば、店員の方が除菌もしてくれます。また、ほとんどのホールで台と台の間にボードが設置されており、隣の遊戯客飛沫が届かないようになっています。この台と台の間のボードはもともと、たばこの煙が隣の席にいかないように設置されているホールもありましたよね。

また、大手のパチンコホールになると、光の力で菌やウイルスを分解、無害化する「光触媒コーティング」を施工しているホールもあります。この光触媒コーティングは、1時間放置するだけでアルコール除菌以上の除菌効果があり、7時間立つと、ほぼ菌が死滅するそうです。パチンコを打つ際に、やはり菌が気になるという人は、この光触媒コーティングを実施しているホールかどうかも選択肢に入れてみるとより、安心でしょう。

それ以外のコロナ感染対策としては、休憩所の漫画を撤去したり、無料のお茶などがなくなってしまったホールもあります。こういったものは、良い台がないときにホールで待つ、という時に重宝していたので個人的には少し残念ではありますが、仕方がないですね。

万が一、パチンコホールでクラスターが1件でも起きてしまえば、営業を自粛しろ、という声が高まってしまう可能性が高いため、どのホールも真剣にコロナ感染対策を行っています。営業自粛となれば、その間は利益がでないためホール経営が苦しくなり、ホールの営業が再開しても最終的にはパチンカーが勝てない状況になっていくでしょう。もちろんホールの対策も大切ですが、パチンカーの一人ひとりも体調が悪いならホールに行かない、打つ前は手の消毒をしっかりするなど、気を付けることでパチンコ業界を守ることになるでしょう。

アフターコロナのパチンコはどうなる?

アフターコロナのパチンコはどうなる?

全国的にコロナの感染者数が減っては増えてを繰り返している状況のため、コロナが完全に収束するということはなかなかありえない状況ではありますが、アフターコロナのパチンコホールはどうなっていくでしょうか?

コロナの第一波が来た時、約98%のパチンコホールが休業しており、その間はほとんどのパチンカーがパチンコを我慢していましたよね。その後、パチンコホールの営業が再開しても、コロナが怖いからということでパチンコホールに行かない人も多く、その間は家でスマホゲームなどをしてパチンコが出来ない時間をつぶしていた人も多いでしょう。

そのままパチンコよりもゲームの方が面白いと思ってしまった人も多少はいるでしょうが、現在では、パチンコホールは換気がしっかりしているという現状が知れ渡ってきたことや、ワクチン接種が進んできたこともあって一時期に比べると、ホールにパチンカーたちが戻ってきたように思います。

この戻ってきたパチンカーたちを減らさないために、今後もホールがしっかりとコロナ対策を行っていけば、コロナの影響は最小限まで食い止められると思っています。ただ、現在のパチンコ業界の敵はコロナだけではなく、いろいろな規制があります。今後パチンコやパチスロの規制が緩和されることがあれば、アフターコロナのパチンコホールの未来もまだまだ明るい兆しはありますよ。

まとめ

今回はコロナとパチンコについて調べてみました。コロナ禍で苦しい部分が多いパチンコ業界ではあるものの、パチンコホールではクラスターが起きてはいませんし、飲食業などのサービス業に比べればまだまだ元気がある業界と言ってもよいでしょう。今後もパチンコ、スロットを楽しむためにパチンカー一人ひとりも、しっかりとコロナの感染対策をしてパチンコ、パチスロを楽しんでいきましょう。